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第71回アフタヌーンティー

ロシア:『私の故郷ロシア・トゥーラ〜トルストイゆかりの地〜

日 時 2021年7月17日(土) ゲストスピーカー サーニャさん(本名:クズネツォフ・アレクサンドル) トゥーラ出身。大学卒業後、仕事に就く。

日本に関心があり、独学で日本語を勉強する。

2019年4月に来日。 現在青葉国際交流ラウンジ日本語教室および翰林日本語学院で学ぶ。

将来は日本の企業で働きたい。趣味は読書・山登り。

7月17日(土)ロシアのサーニャさん(本名クズネツォフ・アレクサンドルさん)を お迎えして第71回アフタヌーンティー「私の故郷 ロシア、トゥーラ」を開催した。 トゥーラの歴史、産業、日常生活、自然、トルストイの故郷について日本語で話された。 トゥーラはモスクワの南165キロ、ウパ川沿いの町である。中世は要塞都市であった。 鉄鋼業が盛んで多くの兵器が作られた。通りに「銃剣通り」「火薬通り」「弾薬通り」等の 名前が付けられた。現在かぶとの形をした国立武器博物館がある。 またサモワール(ロシア式湯沸し器)の生産地でもある。正式なお茶会はサモワールでお湯をわかし、紅茶をいれジャムやはちみつを添え、プリャーニクというジンジャーブレッドをいただく。 またバヤン(バイヤン)というアコーデオンに似た楽器の生産地でもある。ロシア民謡「トロイカ」の2番の歌詞の中に「響け若人の歌、高鳴れバイヤン・・」という一節がある。 トゥーラの冬は平均マイナス20度で最高記録はマイナス40度になったこともある。 夏の間、多くの人がダーチャという別荘で過ごし、冬に備えて野菜や果物を作る。 トゥーラの南西12キロ、電車で2時間ほどのところにヤースナヤ・ポリャーナという場所があり、そこは文豪トルストイが生まれ育った場所である。そこで「戦争と平和」や「アンナ・カレーニナ」が書かれた。トルストイのお墓もある。現在は博物館となっている。 サーニャさんがトルストイの名言を披露された。 「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はそれぞれに不幸である」 「もし苦しみがなかったら、人間は自分の限界を知らなかったろうし、自分というものを 知らなかったろう」 サーニャさんは講演の間中、美しい日本語で一言一言かみしめながら話してくださった。 そのひたむきで誠実な姿に参加者から惜しみない拍手が送られた。









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