海外事情講演会 2023
『 特派員が見た素顔のフィリピン 』
日 時:2023年6月17日(土)午後1時半~3時(開場1時15分)
会 場:青葉区区民交流センター内 第5会議室
主 催:横浜市青葉国際交流ラウンジ
ゲストスピーカー:桑原正樹さん
2000 年より4 年間にわたり共同通信社のフィリピンマニラ特派員及び支局長として現地に滞在し、主に事件・ 事故を中心に取材を重ねてきた桑原正樹氏から、「特派員が見た素顔のフィリピン」という題でお話しを伺い ました。
普段私たちがあまり知る事の無いフィリピンについて、その地理的条件や歴史的背景そして政治的背景の影響 など現在に至るまでのありのまま見た姿を解説していただきました。
また、アジアの中でも公用語の一つとして英語を使っている事で、グローバルな時代の中での「世界のアジア 拠点」コールセンターとして目覚ましい発展を遂げ、昨年度の GDP は 7.6%となっている今のフィリピンの姿を知る事ができました。
今そしてこれからのグローバルな世界の中の日本、そして日本人が持つ課題について考える事の出来る機会と なったのではないかと思います。
外国人ビブリオバトル
「なぜその本を選んだの?」
コロナ禍でイベント中止が続いた2020年度のラウンジですが、2021年2月27日(土)にオンラインとオンサイトの併用イベントを開催いたしました。
日本在住外国人による、日本の「本」ビブリオバトルです。
ロシア、中国、イラン、インドネシア、セネガルの5人の外国人が、好きな日本の「本」を紹介し、その本を選んだ理由も語ってくれました。
選ばれた5冊は、黒柳徹子著「窓ぎわのトットちゃん」、吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」、フジテレビアニメ「東京マグニチュード8.0」、吉本ばなな著「キッチン」、ウサビ・サコ著「これからの世界を生きる君に伝えたいこと」です。
日本人ならよく知っている著作もあればあまり馴染みのない著作まで、それらが選ばれた経緯や感想などとても興味深く、流暢な日本語による5人のプレゼンには会場もオンライン参加の人々も引き込まれ、活発な質疑応答もできました。
現代は時間の流れが速く、余暇(閑つぶし)としての読書の時間が少なくなっています。小学生から大学生そして社会人まで「機能書(必要から生まれる動機)」を読むことはできても、「好きな本」を「好きな時」に読むことが難しくなっています。
今回のビブリオバトルを通して、もう一度、「何を読むべきか」「いかに読むべきか」を文化的で非功利的欲求を満足させる「読書の悦び」を見直すいい機会になったと思います。
チャンプはセネガルのバ・アブさん、おめでとうございます!
会場11名、オンライン17名、計28名の皆さま、ご参加ありがとうございました。
留学生ディスカッション
「あなたはなぜ日本を選んだの?」
日時:2020年2月2日(日)午後1時30分~午後3時30分 (開場1時)
パネリスト:日本在住留学生5名の皆さん
会場:青葉区区民交流センター内 第5会議室
主催:横浜市青葉国際交流ラウンジ
共催:横浜市国際学生会館
日本の大学で勉学に励む5人の留学生が、自分の国のこと、日本の印象、生活体験や学生生活、文化や習慣の違いなどさまざまな事柄について日本語で語ってくれました。
オーストリア、イタリア、トルコ、アイルランド、アメリカからの留学生は、来日前からお国の大学の日本語学科で勉強を積んだ人たちなので、とても流暢な日本語です。
日本の大学生は目的意識が低いんじゃないか、大学の講義で寝ているなんて考えられない、図書館を利用している学生が少ないのはなぜ? など日本の大学生に対する素朴な、そして少々耳の痛い疑問を持っている人が多いこともわかりました。
しかし同時に、定時に発着する交通網の素晴らしさや夜でも一人歩きができる安全性も日本を選んだ大きな要因でもあったようです。
将来設計や就職に対しては、目的意識が明確な人やとりあえずはあるチャンスを生かしたいと考える人など、こちらは万国共通の大学生の素顔のようでした。
ディスカッション終了後は、参加者やスタッフとともにティータイム。5人の周りにはまだまだ聞いてみたいことがいっぱいあるような参加者で埋め尽くされておりました。
短い時間でしたが老若男女ともに国際交流の場を持てたと感じています。
今回のイベントは横浜市国際学生会館のご協力を得て開催されました。